私の運営するmodernedge records(モダンエッジレコーズ)からV.A.「bite and divide」(バイトアンドディヴァイド)が遂に発売。
ブックレットはいわゆる豪華な16pで中にはいろんなものが潜んでるんだ。
このコンピレーションのテーマは「casuals」(カジュアルズ)カジュアルズって何だ?私もこのコンピレーションをリリースする限り、できるだけ調べたり勉強した。知れば知るほど簡単には答えが言えないのだが、英国のサブカルチャーの中で、何故か日本には広まらなかったものである。
英国でも小さいカルチャーかと思って調べてみるとかなり、巨大なもので80sに流行を巻き起こし、90sには巨大化し、今では当たり前、ポピュラーなものとなっている。
起源は諸説あるようではっきりしないのか私はまだそこにたどり着けてない。
わかりやすく言われるのはフットボール場でフーリガンが目をつけられ、それを気づかれないようにブランド服などに身をまとい、潜り込む。
そんなファッションである。
特にゴルフウェア等のスポーツウェアブランドが中心になっている。さらにアクアスキュータムやバーバリー(バーバリーに関してはフーリガンに流行り過ぎ、一時、バーバリーチェックをやめるとまで言ったほどである)数え上げればブランドはきりがない。
わかりやすくは「80s casuals」等と検索ワードを入れていけば少しずつ見えていくが、幅広く、今ではかなり自由さがあるのではと思われる。
世界中にcasualsは存在するが、日本ではごくわずかと思われる。Jリーグでは浦和レッズのサポーターで、浦和カジュアルズが存在していて、存在を知った時は感動したものである。
さて、このコンピレーションはカジュアルズと音楽になるわけである。
基本的に世界的にも音楽と密接な文化という訳では無い。
だがカジュアルズには元スキンヘッズ(bad skins、バイオレンスが多い為この辺りは私はンーとなるが。。)や現スキンヘッズも存在する。スキンヘッズやモッズ等も、音楽とは密接ではあるが、スキンズがやってた音楽、聞いてた音楽、というものであるだけで、流行りの音楽を聞いて流行りの格好をしていたものが繋がったと捉えるべきと思うのだが、日本は逆にスキンヘッズだからこうするという、やはり後付けになりがちと思う。
カジュアルズのミュージシャンで海外ではHappy Mondaysが代表されるのではないかと思う。(個人的にはあまり歌詞やスタイルを含めあまり好きではないが)
oasisも一時期そんな格好をしていたときもある。
彼らもマンチェスターシティの熱烈なサポーターであることはライブ等でも伺える。
とにかくイギリス人に地元愛を感じるのは、バンドでもビートルズ、リバプールとかオアシス、マンチェスターとかを売りに出してるところからも思う。
日本では、地元を入れると何だか小さな地元バンドに見えてしまう(涙)
日本ではLRFやGRIFFINが早くからcasualsファッションを取り入れ、斬新に見えた。
僕の以前やっていたDREXというバンドのドラマーであるfatyもこのcasualsというスタイルに感銘をうけ、現LRFのドラマーとして活動している。
私はまだまだ勉強不足なので個人的見解はこの辺にします。
さて、このコンピレーション、カジュアルズコンピレーションの構想は私は実は何年も前に描いた事がある。
R.3.CやTHE INDEXといったcasualsのファッションを取り入れたバンドを私のレーベルでリリースした後である。
何人かにこんなコンピレーションどうかな?と話を何となくしてみたが、自分の力では無理だろうと判断した。
数年後、いろんなことがあり、レーベル運営もほぼ止めてしまったあるとき、The Ladsbeatのdead氏からカジュアルズコンピレーションの話を頂いた。
音楽が売れなくなった時代、流通業者が次々と無くなり、インディーズ取扱店もバタバタの無くなり、レーベルとしての運営力もあてもなく、不可能と思っていた。
しかし、dead氏の熱い思いを聞いてるうちに、よっしゃってなった。勿論金銭的な部分やセールスに関しては現実とシビアに冷静に見ながらね。
そして、参加アーティストやそれ以外の方々にまで助けて貰った。
そして完成できた。
カジュアルズは音楽ジャンルではない。
ただここ日本ではそんなカルチャーにアンテナを立てているアーティスト達が音楽をやっている。
このアルバム音楽を知る人からすればジャンルは似ているようで違う。
ただ、何故か違和感も感じなければむしろ、一つ一つそのアーティストの持ってるものが引き立つアルバムとなった。
そして、レベルミュージックというのは、何処か何かが生まれそれに影響に影響が重なり点と点、線と線、がつながり円となっていく。
まさにそんなアルバムとなったと思う。
このカルチャーを知れというものだけでなく、そうなれというものでもない、が、、、きっと数年後か何年後かまた、注目される時が来そうな気もする。
日本のカジュアルズが紹介される時が来るとすればこの「bite and divide」もきっとピックアップされるであろうと思う。
サブカルチャーの歴史を刻むものとなるのは間違いない。
沢山の関係者、そしてこれを手にした方に感謝。
以下
今回のインフォメーションを抜粋します。
全てにおいて初のシロモノ、英国発のcasual cultureから影響を受けた面々、そして所詮casualsと呼ばれる方々が其々のバンドに参加のコンピレーションアルバム「BITE AND DIVIDE」
V.A.
BITE AND DIVIDE/バイト アンド ディヴァイド
modernedge records(モダンエッジレコーズ)
MER-015
CD
・税込販売価格
¥2700-
・発売日
2016.06.15
カジュアルズとは英国に80年代から存在するカルチャーです。基本的にフットボール場から出
現したとされます。英国のリヴァプールFCが強い時代にヨーロッパ各地を付いて回ったサポーターが
その土地で購入、あるいは略奪したクロージング、キックスを持ち帰った事がcasualsの始まり
だと私個人は思っております。そこで、casualsの元祖はリヴァプールのペリーボーイズと言わ
れておりますが、おそらく、英国のあちらこちらで同時とまではいかないものの多発的に発生した部分
もあるのではないかと考えております。中でも英国北部がアツい地域なのは間違いありません。
我が国ではまだまだ少数派で情報も少ないのですが、本国ではモ
ッズ、スキンヘッズ、パンクなど
と肩を並べ充分に張り合える文化です。海外ではまず、フットボール=casualsですがここ日本
では音楽と密接な関係にあると私は考えております。
日本国内ではJリーグの浦和レッズにまとまったcasualsも存在しますが、やはり、日本ではバ
ンド、(パンク、スキンヘッズ上がりや現役)
それに絡んだお客さんが主流のように思います。国内にたったの2軒しかないcasuals shopも2軒ともが大阪にあり、大阪は国内のcasualsに関する震源地と言っても過言では無いですし、今からそうなる可能性があります。
以上/The Ladsbeat/DEAD
このコンピレーションは日本においては新しいカジュアルズというサブカルチャーと音楽の融合
のきっかけとなる可能性が大きくある。
12曲
・アーティスト/曲名
1_EX-C/WALK
2_EVIL SUBSTITUTE/WAY TO GO
3_STRANGENESS/MORE'N'MORE
4_MAN AGAINST MAN/WEIGHT OF THE WORLD
5_BUILD/UNREASONABLE
6_NORTH MAN NOSE/10S IS OURS(DIS IS IT)
7_THE LADSBEAT/WANDERING LIFE
8_STIR UP SHIT/FIND THE WAY
9_HAZAN/わかれみち
10_FRIARS”N”SNIFFERS/KEEP ALERT
11_NEUTRAM/ONE DAY
12_THE INDEX/存在しない未来のしるし
